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地形の安全評価:C 旧河道、緩扇状地、自然堤防、後背湿地、砂丘・砂堆、氾濫低地

7. 緩扇状地(安全性:C)

7. 緩扇状地(安全性:C)

緩扇状地は、山麓部または扇状地の緑辺部にあって、砂・シルク質(粒径の小さい)からなり、傾斜3度以下と比較的緩やかな堆積面で、扇状地が広がる河川によって形成される場合もある。地盤は扇状地に比べ軟弱である。

8. 旧河道(安全性:C)

8. 旧河道(安全性:C)

低地の一般面より低い帯状の凹地で過去の河川流路の跡。非常に浸水しやすく、排水性が悪い。河川堆積物であるシルトや粘土などの細粒物質等が堆積しており、良好な地盤とは言えない。砂礫層が断続して分布していることも多い。

9. 自然堤防(安全性:C)

9. 自然堤防(安全性:C)

河川の上流から運搬されてきた砂や砂礫が河岸から溢れて堆積した微高地で、河岸の岸に沿って帯状に分布している。たび重なる氾濫と河川の蛇行に伴う流路変更で泥土に被覆され地中に埋没していることも多い。

10. 後背湿地(安全性:C)

10. 後背湿地(安全性:C)

自然堤防や砂堆などの微高地の背後にある低湿地。細かい粘性土・泥炭や腐植土などが堆積し、非常に排水性が悪く、きわめて軟弱な地盤である。通常は、水田として利用されていたが、近年になって治水工事の進展に伴い住宅や工場等がある。

11. 氾濫低地(安全性:C)

11. 氾濫低地(安全性:C)

洪水時に流水が河道から氾濫する範囲の低地で、地形的には平坦、泥土が沈降して軟弱層を形成している。河道沿いには、泥土に混じって流下した砂礫が堆積した「自然堤防」や排水が悪い為に腐植土が堆積している「後背湿地」などが散在する。

12. 砂丘・砂堆(安全性:C)

12. 砂丘・砂堆(安全性:C)

海岸線に平行して、沿岸の潮流や波浪によって砂または砂礫が堆積し、砂浜が成長して沖合へ前進して陸化した起伏のある微高地。砂堆や砂丘上の凹地には水はけが悪く、湿地化して泥質の砂や腐植土を主体とする軟弱層が堆積している。

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